姿勢が原因で肩が痛くなる?|猫背・巻き肩と肩関節トラブルの関係を解説

理学療法士監修|読了目安:6分

「長時間のデスクワークで肩が重だるい」「姿勢を正すと肩がつらい」 そんな肩の不調は、姿勢の崩れが深く関係している可能性があります。

本記事では、姿勢と肩痛の関係を解剖学的に整理し、 なぜ猫背や巻き肩で肩が痛くなるのか、そして自宅でできる改善ポイントまでを わかりやすく解説します。

目次

姿勢と肩の痛みはどう関係する?

肩関節は、腕の骨(上腕骨)だけでなく、 肩甲骨・鎖骨・胸郭と連動して動きます。 そのため、姿勢が崩れると肩関節の位置関係が変わり、 痛みや動かしにくさが生じやすくなります。

良い姿勢と悪い姿勢の比較
悪い姿勢では『猫背』『巻き肩』『頭部前方位(ストレートネック)』がみれれる

肩痛を招きやすい姿勢の特徴

① 猫背(胸椎後弯)

背中が丸くなると肩甲骨が外側・前方へ流れ、 肩関節の動きが詰まりやすくなります。

猫背姿勢

② 巻き肩

肩が内側に入り込む姿勢では、 腱板が圧迫されインピンジメントが起こりやすくなります。

巻き肩では耳垂(耳たぶ)より肩が前にきている
巻き肩では腱板が圧迫されやすくなる

③ 頭部前方位(ストレートネック)

頭が前に出ると、僧帽筋や肩甲挙筋が常に緊張し、 肩こり・肩痛につながります。

頭部前方位(ストレートネック)
頭が前にでることで僧帽筋や肩甲挙筋が緊張する

姿勢が崩れると肩で何が起きる?

  • 肩甲骨の上方回旋がうまく起こらない
  • 肩峰下スペースが狭くなる
  • 腱板や滑液包が擦れやすくなる

その結果、外転痛・夜間痛・動作時痛といった症状が現れます。

姿勢セルフチェック

  1. 壁に背中・お尻・かかとをつけて立つ
  2. 後頭部が自然に壁につくか確認
  3. 肩が前に引っ張られていないか感じる

後頭部がつかない、肩がきつい場合は、 姿勢由来の肩負担が疑われます。

姿勢由来の肩痛セルフケア

① 胸を開くストレッチ

縮こまりやすい胸筋をゆるめることで、 巻き肩を改善しやすくなります。

② 肩甲骨を動かすエクササイズ

肩を揉むより、肩甲骨を寄せたり下げたりする動きが 根本改善につながります。

肩甲骨内外転運動
チューブを利用した肩甲骨内転運動(猫背や巻き肩に有効)

医療機関を受診すべき目安

  • 姿勢を整えても痛みが改善しない
  • 夜間痛や安静時痛が強い
  • 肩が明らかに動かしにくい

症状別の記事もあわせてチェック

▶ 夜にうずく肩の痛み → 肩の夜間痛の原因とは?寝ると痛い理由と正しい対処法
▶ 肩が上がらない → 肩が上がらないときのチェックリスト|原因の見分け方と対処法

よくある質問

姿勢を正せば肩の痛みは治りますか?

姿勢改善で軽減するケースは多いですが、炎症や疾患がある場合は別対応が必要です。 良い姿勢を意識すると逆に痛いのですが?

無理に力を入れすぎている可能性があります。まずは楽に胸を開く意識から始めましょう。

執筆:理学療法士|免責:本記事は一般情報であり、診断は医療機関で行ってください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

数あるブログの中からkaradaビーズにお越し頂きましてありがとうございます。このブログでは15年間リハビリテーション医療に関わることで気付くことができた経験を共有して、大切な時間を割いてサイトに訪れて頂いた方々のお悩みが少しでも解消できればと思っています。

【経歴】
都内の大学病院で理学療法士として勤務。
整形外科疾患、生活習慣病に対するリハビリテーションに従事し、2020年東京オリンピック・パラリンピックでは医療スタッフとして活動しました。
【資格】
理学療法士(修士課程修了)
認定理学療法士(スポーツ)
心臓リハビリテーション指導士
3学会合同呼吸認定療法士
糖尿病療養指導士

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次