タオルを使った外旋ストレッチ完全ガイド|五十肩・拘縮期に安全に可動域を広げる

理学療法士監修|読了目安:5分

「腕を後ろに回せない」「背中に手が届かない」

五十肩(四十肩)の拘縮期では、特に 外旋(腕を外にひねる動き)が強く制限されやすくなります。

そこで有効なのが、無理な力を使わずに行える タオルを使った外旋ストレッチです。

本記事では、外旋制限の理由から 正しいやり方・注意点・効果を高めるコツまで わかりやすく解説します。

目次

なぜ外旋が制限されるのか

五十肩の拘縮期では、肩関節包の前方・下方が硬くなり、 外旋動作が最も制限されやすくなります。

このため、 結帯動作(背中に手を回す)服の着脱が難しくなります。

外旋制限は前方関節包の硬さが主因
五十肩の拘縮期では手を背中に回す動作や、服を着る動作が制限される

タオル外旋ストレッチとは

タオル外旋ストレッチは、 健側の腕を使って患側を補助することで、 痛みを抑えながら外旋可動域を広げる方法です。肩関節包の前方〜下方(特にAIGHLやIGHL)を伸ばすには、タオルを使った「肩伸展・外旋誘導ストレッチ」や「後方引き込みストレッチ」が効果的です。特に拘縮肩や五十肩の改善に有効とされています。「肩伸展・外旋誘導ストレッチ」の方法を次に説明します。

正しいやり方(基本)

肩伸展+外旋誘導ストレッチ(タオル使用)

目的: AIGHL(前下関節上腕靭帯)やIGHL(下方関節包)を伸ばす
対象: 拘縮肩、五十肩、肩の挙上制限

やり方

  • タオルの両端を持ち、背中側で両手を上下に配置
  • 上の手は後頭部~肩甲骨の内側あたり、下の手(硬い肩)は腰の後ろに回す
  • タオルを軽く引っ張りながら、下の手を上へ誘導する
  • 肩が前方に引かれすぎないように、胸を開いて姿勢を保つ
  • 20〜30秒キープ、左右交互に行う

効果

  • 肩関節の伸展+外旋方向への誘導で、前方〜下方関節包が伸張
  • 肩甲下筋や腋窩陥凹(axillary pouch)にもアプローチ可能

ポイント:痛みが出る直前で止める

ストレッチしたい側を下にして、タオルを使って外旋方向へやさしく誘導

効果を高めるポイント

  • 肘が体から離れないようにする
  • 呼吸を止めずリラックスする
  • 反動を使わず静かに行う

よくあるNG例

  • 強く引っ張りすぎる
  • 痛みを我慢して限界まで行う
  • 肩がすくんだ状態で行う

頻度・回数の目安

  • 1日2〜3回
  • 10〜20秒保持 × 3回
  • 翌日に痛みを残さない範囲

おすすめな人・注意が必要な人

おすすめ

  • 五十肩の拘縮期
  • 外旋制限が強い方

注意が必要

  • 炎症期で安静時痛が強い場合
  • 鋭い痛みが出る場合

次に読むべき記事

拘縮期の正しいリハビリ・ストレッチ完全ガイド|五十肩の可動域を安全に取り戻す方法
外旋が痛い・腕が後ろに回らない原因とは?|肩の動き別にわかる対処法

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状が強い場合は医療機関へご相談ください。

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この記事を書いた人

数あるブログの中からkaradaビーズにお越し頂きましてありがとうございます。このブログでは15年間リハビリテーション医療に関わることで気付くことができた経験を共有して、大切な時間を割いてサイトに訪れて頂いた方々のお悩みが少しでも解消できればと思っています。

【経歴】
都内の大学病院で理学療法士として勤務。
整形外科疾患、生活習慣病に対するリハビリテーションに従事し、2020年東京オリンピック・パラリンピックでは医療スタッフとして活動しました。
【資格】
理学療法士(修士課程修了)
認定理学療法士(スポーツ)
心臓リハビリテーション指導士
3学会合同呼吸認定療法士
糖尿病療養指導士

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